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第10章 ホテル隔離

「お送りしましょうか？」

「大丈夫ですよ？……ｹﾎ…移してしまっては困りますので。」
「お気をつけて…」

そうして病院へ向かう。熱があるのかどうかすら解らない。そんなふわふわした感覚が起きている。そんな気持ちを抱えながらやっとの思いで病院に着いた。受診表を書いて受付に出すと少しして名前を呼ばれた。それから内科の受付に着き問診票を書く。この行動さえも徐々にしんどくなっていく。

完全に夏風邪を引いたのか…しまった…

そう思っていた。熱を計ると38℃を回っている。それから少し待ち、診察室に入る。問診を受け何故か検査を１つ受けた。夏風邪ではないのか？疑問がわいた。