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第10章 ホテル隔離

「お嬢様…どうされたのですか？来られては困ります。それにどうやってこちらまで…！」
「黒野様？お加減はいかがでしょう」
「神山さん…どうして！教えてはないはず」
「とりあえずお教えになった方、お１人いらっしゃいますよね？」
「……まさか」
「今ならもう大分良いだろうってパパが…」
「ﾊｧ…とりあえず中に入って下さい。話はそれからにしましょう」

そうして黒野は２人を中に入れた。普通のシングル、何にもないシンプルな部屋だった。

「クロ…ずっとここに１人だったの？」
「えぇ。黙って来てしまいすみませんでした。移してからでは遅いので…」
「寂しかった？」