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make a doll~お嬢様は我が愛玩~
第11章 秘密の共有者
「ではあなたの思い過ごしでしょう。」
「しかし…お嬢様とホテルに向かったあの日。明らかにいつもとは違う表情と…恋人をみる目で見つめておりました。それすらも私の思い過ごしなのでしょうか?」

そう淡々と話す神山の口調には迷いもなかった。諦めたのか、神山に対してこれ以上隠しきれないと思ったのか…溜め息を吐いてめがねをクイっと押し上げた。

「相変わらず…あなたの見る目は困ります。時々後悔すらありますよ。」
「では…」
「えぇ…あなたの言う通りです。私はお嬢様に愛情を抱いていますよ。」
「黒野様…」
「解っていますよ。自分でも…愚かな事と言うことくらい…」
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