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make a doll~お嬢様は我が愛玩~
第12章 最上のバースデイ
「付いております。」

ぺろりと舐めた黒野。そんな姿に笑うメイド3人と赤く頬を染める愛良。それでも嬉しそうに説明をしてくれた。

バゲットがまっすぐで…上と下で厚みが違おうとも…

ケーキのクリームが多少甘過ぎようと…

ビーフシチューの味が市販ルゥで、野菜が少し堅くても…

それでも一生懸命作ってくれた愛良の気持ちは十分すぎるほど黒野に伝わっていた。あげだしたらキリがない程でも、今まで食べた中ではかなりおいしいと…黒野は感じていた。

愛おしい人が居てくれて…

その人が一生懸命祝ってくれる。

そうして今目の前で笑ってくれている…

何よりもの誕生日だった。
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