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第16章 黒き闇

そこは今は使われていない工場の跡地。先ほどの電話と送られてきた場所のメール。そうして神山からの連絡があったとの報告…
頭は真っ白になり、考えが付かずに冷静さを失った黒野。鍵をとり、携帯を持ち、上着をとると部屋を飛び出す。その黒野を止めようと神山は腕をとった。

「落ち着いて下さい」
「うるさい」
「黒野様！」
「離せ…頼む」

そう言いながらキッと目を向けた黒野。ふっと腕がゆるんだ時に黒野は走り屋敷を飛び出した。
残された２人は当主に報告をした。

「どう言うことだ！」
「ですから…よく解らないのですが…」
「木佐は今どこだ！」
「連絡が付きません」