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make a doll~お嬢様は我が愛玩~
第17章 幸せの向こう側
少しして母は朝ご飯を買いに売店に向かう。愛良が黒野の手にそっと触れて指を絡めていたその時だった。

「…ン…」
「ゆーと?」

手を握り返すのと同時に小さな声が聞こえた。

「え?ゆーと…ちょっと待って?どうしたら…」
「愛良…?」
「待ってて?看護婦さん呼んでくる!」

そうして愛良はゆっくり手を離して部屋を出た。きょろきょろと周りを見渡したくさんの看護士がいる所に向かった。

「あの!ゆーと…目覚ましたの!来て下さい!」

そうして看護士をナースステーションから連れてきた。
様子を見て、脈を取ると不安そうな愛良は『心配ないよ』と言われていた。
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