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エブリデイ
第4章 欲しいの……
「これから先こと、どう考えているの?」
「これから……って?」
「私たち、の……こと」
「僕たちの、これから?」
「そう、よ……」
勢い切り出してみたものの、あまりにも釈然としない彼との会話。この後に及んで回りくどい自分の言葉に、私自身が激しく苛立っていた。
そんな最中、彼の口にした一言が、私の琴線に触れる。
「うーん……僕は今が幸せだと思うから……これからも、律子さんと二人で」
「二人で?」
「う、うん……」
「二人で、ずっと――眞也さんは、本当にそれでいい?」
「え……?」
「本当は子供が欲しいって、そう思ってるんじゃないの?」
私はキッと彼を睨みつけると、その様に迫っていた。