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エブリデイ
第4章 欲しいの……

 彼はもう、硬く聳え――て。


 私はその逞しさを、手で舌で――扱き、舐る。


 心ゆくまで、その形を確かめ果たすばかり。


 それは、執拗なまでに……。



「はっ……んっ……あ、あっ……」



 次第に、彼の息が乱れゆくのを耳にすると。


 私も煩わしい衣服を。慌てたように脱ぎ捨てていった。



「……」




 欲しいの……だ、なんて。


 よく言えたものだと、我ながら少し呆れてしまっている。


 普段なら決して口にしない言葉を吐く、と。


 その恥辱は身体の中で、頻りに反射し。


 それがまた――私の身体を芯より、熱くしていた。



「あっ、律子さん……」



「うん……頂戴」



 その顔を見つめて、言うと。



 興奮の高鳴りに、自らを押し当て――


 ゆっくり腰を落とし――私は彼を迎え入れた。



「んっ――ああぁ、あっ!」



 彼との繋がりを――強く感じて――私は声を上げる。



 その刹那――心の中の靄は、すっきりと晴れた。

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