この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
エブリデイ
第5章 それは歪であるが故、何物にも代えがたく

「……」


 じっとパソコンの画面を見つめる。マウスを操作して、無限のネット世界を徘徊する。

 部屋の中にいる僕は、起きているほとんどの時間を、そうして過ごしていた。


「…………」


 他に――すべきことは山の様にあるように思う。

 でも――千里の道の一歩目を踏み出して、その道のりの長さに途方に暮れることは怖かった。

 とりあえず最初の宿場までで、良いじゃないか――と、誰かが言うのが聴こえる。

 だけど――引きこもって部屋で過ごす時間が膨大になる程に、僕の身体はがんじがらめにされた――否、自分で自分の羽をむしっているのかもしれない。


「フフ……」


 急に可笑しくなって、こっそり笑った。

 僕に羽なんて、最初からついてないのに――さ。


 いつもの様に自虐的な僕は、高校生の時のある場面を思い浮べていた。
/254ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ