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エブリデイ
第3章 意識した瞬間から
「は?」
唖然とした僕に――
「今日やらないと、間に合わないって言ったよね。だから、最初から泊るつもりで――ほらコレ。用意だって、してきてるし」
寺井は当然のようにそう話すと、脇に置いていた少し大き目なバックを手に取って見せた。
そして真っ直ぐに僕を見据えて、こう訊ねる。
「駄目なの?」
「いや、だって……さ」
「前だって、ココで一晩中ゲームしたこととかあったじゃん? 今更――」
「あ、あの時は――山岡と加藤も、いたし――今は、二人だけな訳でっ!」
思わず大声になった僕に対して――
「二人だと――どうして?」
寺井は逆に、とても落ち着いたまま、そう質していた。