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エブリデイ
第3章 意識した瞬間から
女子に免疫がないとか、引っ込み思案とか言ってみるけど。頭の中では、妄想は常に肥大していて。今回だって取り留めもないエロパロ漫画を、仮にも描きたいなんて言い出した僕であるのだから。
男女のこと……恋愛……セックス、とか。
そんな事象(コト)だって、当然……ながら。
「……」
僕がいて、彼女がいるだけの――この部屋は、とても静かだ。
山岡も加藤も、今日はいなくて。寺井はさっき、意味深なことを口にしたりして、る。
「……」
思わずゴクッと、喉が鳴った。
状況は整えられているように、感じる。僕と寺井の距離がゼロのように、思える。
今、寺井の髪を撫でてる。次は肌に、触れたいと想う――強い衝動が、訪れていた。