この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
エブリデイ
第3章 意識した瞬間から

 続けるって、なにをどこまで……?


 バカみたいな疑問を浮べ、戸惑う僕の――


「――!」


 その床に置かれている右手に、寺井は自分の左手を重ねた。


 それは、およそお目にかかったことのない――表情。

 寺井は斜にしな垂れるようにして、僕をややトロントした眠そうな目つきで眺めている。


 いや――眠そうというか――なんか妙に――色っぽい、ぞ?


 はち切れんばかりの胸の鼓動。それでも僕は動けないでいて。普通の男ならば、そのまま押し倒す場面なのだろうけれど……。

 そんな臆病な僕に、寺井は微笑してこんなことを語り始めた。


「私ってさあ。浪人してるから、一応は年上じゃんか?」


「え、うん……?」


「だから、お姉さん的にリードしてあげたいけど、やっぱ無理。私だって、初めてだし。つまり――」


「つ、まり……?」


「処女vs童貞――ってことで、焦らずに――よろしく」



「――!?」


 会話の流れで、再び重ねられた唇。


 僕たちは高鳴りのままに、未知の領域へと進もうとしている。


 良く言えば初々しく――とても、ぎこちなく。


 それ故に、取り留めもないくらい――あからさまに。


 言葉にできない部分を、確かめようとしていた。


/254ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ