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エブリデイ
第3章 意識した瞬間から
と、まあ――そんな風に思ってはみるけど。
ソレを目の前にすれば、当然。
「触っても――いい、かな?」
その欲求には、逆らえないのだ。
訊かずに手を伸ばしてしまえばいいような気もするけど、つい伺いを立ててしまうのが、やはり情けないこの僕な訳で……。
「その前に――さあ」
そして、寺井も一筋縄とはいかないらしい。
「なに?」
僕が、言いかけたその意図を訊ねたら――
「等価交換だ――そっちも、見せなよ」
また僕に顔を向けると、そんなことを言った。
その意味を、何となく察して――
「ああ……それなら」
僕はいそいそと、身に着けているTシャツを脱ぎ始めた。
そうして同じく上半身が裸となった上で、僕は寺井の方を窺うのである――が。
「……」
アレ――? なんか、反応が冷たいような……。
さっきまでと一転するように、寺井はその表情に明らかな失望を浮べていた。
ソレを目の前にすれば、当然。
「触っても――いい、かな?」
その欲求には、逆らえないのだ。
訊かずに手を伸ばしてしまえばいいような気もするけど、つい伺いを立ててしまうのが、やはり情けないこの僕な訳で……。
「その前に――さあ」
そして、寺井も一筋縄とはいかないらしい。
「なに?」
僕が、言いかけたその意図を訊ねたら――
「等価交換だ――そっちも、見せなよ」
また僕に顔を向けると、そんなことを言った。
その意味を、何となく察して――
「ああ……それなら」
僕はいそいそと、身に着けているTシャツを脱ぎ始めた。
そうして同じく上半身が裸となった上で、僕は寺井の方を窺うのである――が。
「……」
アレ――? なんか、反応が冷たいような……。
さっきまでと一転するように、寺井はその表情に明らかな失望を浮べていた。