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Self-pleasures
第6章 小鳥遊医局長の密やかな想い
結婚なんて懲り懲りだった。女性というものは、面倒なものであるとは、わかって居たが、妻と別れて以来,そんな気も起こらなかった。大人の関係を迫った返事は、次の当直迄に返事を聞くことになって居る。

…断られてしまったら仕方が無い。

そう思いつつも、気になる女性は必ず手に入れてきた小鳥遊には、少しばかり自信があった。時間を置いたのは、冬の反応を、様子を見るためだった。これで今後の動向がわかるというものだ。はしゃいだり、ベタベタされるのは御免だった。

…女性と遊ぶのには距離感が必要だ。

大抵の女性は、関係を迫れば自分の事を気にするというもの。だが、冬は全く違った。

「先生。小峠先生の患者さんですが…。」

ぼーっとして居ると突然冬に声を掛けられた。

「あっじゃぁ日にち変えて検査を…。あとこの人の結果を迅速でって検査科に伝えて下さいね。」

冬の小さな手が、小鳥遊に検査用紙を見せた。

「肝機能かなり悪いでしたものね、消化器内科は結果がわかってからで良いですね。」

冬の態度は全くと言って良いほど普段と変わらなかった。

…もしかしたら、断られるかも知れない。

今になって不安になってきた。いつもの通り、看護師達のお喋りを聞いていた。

「ねぇ。聞いた?麻酔科の今泉先生が術前訪問に来て、月性さん探してたんですって。」

3年目の看護師はよくゴシップを知って居る。

「えっ!なんで今泉先生が?」

新人は驚いた様に言った。

「看護研究か何かでしょ?あんなチャラい人トーコが相手にする訳ないじゃ無い。」

冬の同期の看護師が鼻で笑った。

「えっ。それ本当?」

高橋医師が、悲しそうに言った。

「ダメだ。今泉先生が、ライバルじゃ到底太刀打ち出来ないよ。」

いじける高橋を見て、看護師達が笑った。

「高橋先生。ちゃんとトーコに言った方が良いよ。告白しなよ!チャラい今泉先生よりも、先生の方がまだマシ。」

冬の同期が高橋の背中をバシバシと叩いて励まし、病室へと去っていった。

「酷い…まだマシって。」

PCの前で泣きそうな高橋を見て、看護師達が声を出して笑った。

…そうだ。この男もだった。

高橋が小峠と違うのは、冬の事を好きである前に憧れているところだ。しかも内気で、告白など出来そうにも無かった。本当に心配なのは今泉だ。






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