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ブルジョアの愛人
第15章 主菜は食前酒のあとに
真緒はそれを無言で舌ですくい取る。優々も無言で反応を示した。
舌の上に乗せた蜜を恥芽に塗りたくるように舐めると、秘密の壺はまた蜜を溢れさせる。真緒は、蜂蜜を求める空腹の熊のように無心に恥芽と壺の周りを舐めまわした。粘着質な音は優々の耳までも楽しませる。
こんなにも一度に愛液を分泌したことなど、十一年間生きてきた中でなかったはずだ。
自分のツボは自分が一番知っていると思っていた。何度もオナニーしている優々なら尚更。しかし、そうではなかったようだ。
いつしか優々の身体はふわふわと浮いているような感覚をおぼえていた。そして、その奥底からは何か得体の知れぬものが沸き上がってくる。優々は十一歳にして、初めてのオルガズムを経験しようとしていた。
身体が変。段々呼吸が浅くなり、意識が秘部に集中する。しかしそんなことを口にする余裕もなく、真緒の舌の動きに翻弄されることしかできなくなっていた。
優々の声が大きくなる。真緒の舌の動きも加速する。男性器のように太く、猛々しいものが優々の絶頂のドアをノックしていた。
股間以外の感覚が一瞬全てなくなった。そして次の瞬間、全身の筋肉が弛緩し、身体中が小さく痙攣する。強い快楽は雷のようだった。オルガズムがドアを蹴破ったのだ。
優々の股間は熱を失っていったが、大量の蜜は真緒の口に滴り続けていた。