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愛する、三人のケダモノ達。
第3章 嫉妬する、ケダモノたち。
 杏子さんは、布の袋から薄いグリーンの下着セットを差し出す。

「湊、スーツケースの中にライトあるからセットして。朝陽、カーテン閉めて。伽揶ちゃん、その下着に着替えて。」

「あ、あの。自分の部屋に行ってもいいですか?」

 半裸状態でくるっと部屋に向かう。

「駄目。」

 朝陽兄さんに助けを求めて視線を投げるが、クスクス笑っている。橘さんに関しては、恥ずかしすぎてもうどこにいるか探せる状態じゃない。

 すると、杏子さんはスッと腰をなで最後の砦のショーツに手をかける。

 そっと下ろされる。

 片手は胸を、もう片手で恥部を隠そうともがく。

「隠さなくていいわよ。綺麗な肌ね。」

 杏子さんの心地よい冷たい指が、脇から腰をなぞる。

 紅い唇が臍の下に押し付けられる。

 それは、柔らかく温かい。

「…っ、ん。」

「…それに感じやすいし。」

 杏子さんは唇を離し、薄いグリーンの下着を私に履かせる。

 乳房を隠していた手も外される。

 また、杏子さんの淫靡な唇が乳首の先端を優しくくわえる。甘く挟まれ、敏感に身体が反応する。痺れる快感が身体の隅々まで行き渡る。

「き、杏子さん…。だ、駄目…。」

 身体を捩らせ、唇の愛撫から逃れようとする。

 しかし、杏子さんのつかんだ手は離れない。

 朝陽兄さんと目が合うが、助けるどころか逆に私の方へ歩みより顔にかかった私の髪を払う。

「…伽揶ちゃん。もっと、本能のままに。したいことをして。されたいことを一杯されごらん?伽揶ちゃんの本当の姿を見せてごらん。」

 耳元で囁く朝陽兄さんの声が、頭の中に響き渡る。

 杏子さんの愛撫に身体を預ける。

「…ふっ…ん。」

 小さな喘ぎ声を発し、とろけるような時間の中にエクスタシーを感じる。

「んっ、ほら感じてるのね。こんなに乳首を尖らせて。本当に可愛い。」

 綺麗なピンクのマニキュアを塗った指で、今まで口に含んでいた乳首をピンっ、と弾く。

 痛いほど尖った乳首を朝陽兄さんは背後から摘まみ上げ、指で捏ねられ甘い刺激が迸る。

「あ…っん…っん。」

「…いい娘ね。」

 ペロン、と杏子さんはピンクの舌で乳首を舐める。

「はっ…っう。」

「…さてと。気持ちが高まった所で、このブラも着けてみて。」

 腕に肩紐が通され、後ろで朝陽兄さんはホックを留める。
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