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先生と私
第3章 幼馴染
信号待ちで窓越しに、ショーウィンドーが見えた。まだ11月だと言うのに、大きなクリスマスツリーが煌びやかに飾られているのが見えた。

「練習ノートまだ残ってたと思うから探してみる。」

窓に反射するツリーを眺めながら言った。瑛二の車は、時間よりも少し早くギャラリーの前に着いた。私はお礼を言った。

「またそのうち店に行くわ。」

瑛二は運転席で背伸びをした。

「来なくて良いよ。」

私は笑ったが、本心からだった。

「ところでさ、クリスマスの予定ってなんかある?」

瑛二は私に聞いた。

クリスマスは、毎年どこかでバイトでピアノを弾いていると私は言った。
雰囲気の良いレストランで弾くことになったら、彼女でも連れて来てねと私は言った。

「ふーん…そっか。じゃあまたな。」

そう言って瑛二は車を出した。
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