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恋人宣言
第1章 こ
同期の直哉と恋人の関係になって8か月。
私も直哉も独身だし、別に誰に恥じる付き合いをしている訳じゃないけど
会社には付き合っていることを内緒にしている。
それは8か月前の年末最後の日。
忙しくてずっと延び延びになっていた部の忘年会で3次会まで行って
終電ぎりぎりにお開きになった。
同期の青木直哉と同じ方面なので同じ電車に乗って
二人で年末の29日の終電に乗っていた。
「今年も忙しかったよなぁ~」
酔って上機嫌だった青木は
空いているとも混んでいるとも言い難い車内で、長い息を吐き出してネクタイを緩めた。
「本当」
青木のそのしぐさが色っぽくて
思わずじっと見つめる。
「今年も俺のライバルお疲れ様」
そう言って私の頭をなでる。
私と青木は入社以来、良いライバルだ。
「青木もね。私のライバルお疲れ様」
「おぅ」
そう言って、フッと笑うその笑顔が酔った私の心にキュンと来た。
「伊藤には色々感謝してるよ」
「なにを」
酔っているの青木の言葉なんて聞き流した。
私も直哉も独身だし、別に誰に恥じる付き合いをしている訳じゃないけど
会社には付き合っていることを内緒にしている。
それは8か月前の年末最後の日。
忙しくてずっと延び延びになっていた部の忘年会で3次会まで行って
終電ぎりぎりにお開きになった。
同期の青木直哉と同じ方面なので同じ電車に乗って
二人で年末の29日の終電に乗っていた。
「今年も忙しかったよなぁ~」
酔って上機嫌だった青木は
空いているとも混んでいるとも言い難い車内で、長い息を吐き出してネクタイを緩めた。
「本当」
青木のそのしぐさが色っぽくて
思わずじっと見つめる。
「今年も俺のライバルお疲れ様」
そう言って私の頭をなでる。
私と青木は入社以来、良いライバルだ。
「青木もね。私のライバルお疲れ様」
「おぅ」
そう言って、フッと笑うその笑顔が酔った私の心にキュンと来た。
「伊藤には色々感謝してるよ」
「なにを」
酔っているの青木の言葉なんて聞き流した。