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恋人宣言
第2章 い
私のその言葉に、諦めたような顔でため息をつく。

「分かった。今回の事は悪いのは俺だ。
どうしてもスケジュールを空けられなかった俺の管理ミスだ」

そこまで言ってないじゃない・・・
「じゃぁ、お前は遠距離の甲斐性なしの彼氏の事は気にしないで合コンに行って来い」
「・・・・木曜日は大丈夫なの?」
木曜日は私の誕生日だ。
自分の誕生日を、彼氏に「大丈夫なのか?」と確認するのはイタい。
けど、誕生日には会いたい!

「たぶんな」
「ちょっと!」
「あのさ!」
話を続けようとする私の言葉を遮った。

「俺はまだ仕事中。これ本当に大事な仕事なの。
文句があるなら遠距離の彼氏に聞いてもらいな!」

目の前でサッと線引きされたようで悔しくなる。

仕事を任されたり、集中するのは将来を見込まれてる。
青木が仕事ができるからだ。それは良く分かってる。

それでも、今度の土曜日のデートは本当に3カ月ぶりに二人の土曜日休みが重なるはずだったのに。
木曜日の私の誕生日は平日だから
前倒して土曜日にお祝いしてくれる約束だったのに。
ウキウキしていた私がバカみたいじゃないの!

「日曜日は・・・」
「出張。知ってんだろ?」

そうだ。直哉は月曜日の会議の前打ち合わせで前泊だった。

「・・・・」
「遠距離の彼氏によろしく」

そんな直哉の言葉にため息をついた。
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