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恋人宣言
第3章 び
かい摘んで説明すると、直哉はムスッとして
「本当にお前は・・・」
と言葉を失った。

「ごめんね。でも同じ会社だし。全く知らない人って訳じゃないし。
1週間って言っても2回ぐらい?ちょっと付き合うだけ」

「お前はさぁ。俺が同じ事をしても許せる?」

そんなこと考えた事もなかった。
直哉が支社の女の子に横浜を案内するなんて。

「・・・やだ」
「だろ?分かったか」

直哉はモテるし、軽いし、口も悪いけど。
絶対に私が心配するようなことはしない。
それは凄いと思う。

「月曜日にちゃんと断る」
「うん。それが道理だな」
「うん」

「でも・・・」
と、私を抱きしめながら直哉が言う。
「あれ、神戸の三浦さんだろ?」
と、苦笑いして言った。

「知ってるの?」
「ああ。神戸の海外事業部で有名人だよ」
「へぇ」
「ウチの海外の森川さんと同期だろ?
本社の海外は森川。神戸の海外は三浦。ってよく対にされるぜ」
「へ~」
「あの年の海外事業部は豊作だって」
「ふ~ん」

「今本社に来てるんだろ?お前断っても逃げられねェよ」
「なんで?」
「お前が三浦さんを説得できるとは到底思えねぇ」

なんか失礼なことを言われてる気がする・・・

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