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恋人宣言
第4章 と
「広報の山口さんやろ?」
今度はにやりと笑う。
「仕事、終わらへんらしいで」
「・・・・え?」
思わず立ち止まって驚く私に、三浦さんは片方の眉だけを上げて応えた。
「三浦さん・・・何かしました?」
「別に。でも、遠距離の彼を黙っててほしかったらこのままなんも聞かんと出かけよか?葵ちゃん」
と半分脅された。
お前には無理。
直哉がそういったのが良く分かった。
この人は私なんかの何枚も上手だ。
「どこに、行きたいですか?」
「赤レンガと観覧車に乗りたい」
「はぁ?観覧車ですか?」
「そう。桜木町の夜景を見てみたい。よぅ写真に載ってるやん?」
「まぁ」
「せっかく桜木町が本社やのに来るたんびに飲みに連れていかれて夜景を一回も見てないねん」
なるほど。
「じゃぁ、夜景コースで行きますか」
実際にここで働いている私だって、そんなわざわざ夜景を見に行くことなんかないから。
いいチャンスかも。
そう思って三浦さんをどこから連れて行こうか頭の中で考えた。
そんな私を見て、また三浦さんは楽しそうに小さく笑った。
今度はにやりと笑う。
「仕事、終わらへんらしいで」
「・・・・え?」
思わず立ち止まって驚く私に、三浦さんは片方の眉だけを上げて応えた。
「三浦さん・・・何かしました?」
「別に。でも、遠距離の彼を黙っててほしかったらこのままなんも聞かんと出かけよか?葵ちゃん」
と半分脅された。
お前には無理。
直哉がそういったのが良く分かった。
この人は私なんかの何枚も上手だ。
「どこに、行きたいですか?」
「赤レンガと観覧車に乗りたい」
「はぁ?観覧車ですか?」
「そう。桜木町の夜景を見てみたい。よぅ写真に載ってるやん?」
「まぁ」
「せっかく桜木町が本社やのに来るたんびに飲みに連れていかれて夜景を一回も見てないねん」
なるほど。
「じゃぁ、夜景コースで行きますか」
実際にここで働いている私だって、そんなわざわざ夜景を見に行くことなんかないから。
いいチャンスかも。
そう思って三浦さんをどこから連れて行こうか頭の中で考えた。
そんな私を見て、また三浦さんは楽しそうに小さく笑った。