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恋人宣言
第4章 と
先週の土曜日だって諦めたのに。
今日だって、会えない。
いったい私たちは付き合っている意味があるの?
大きなため息とともに、今さっき直哉の声が聞こえた電話を見つめる。
私が悪いってちゃんと分かってる。
けど。
それでも「ごめんね」って今は言えない。
自分が可哀そうになってみじめになって。
もう1度大きなため息を吐きだした。
「あ、葵ちゃん見いつけた」
そんな時、爽やかな笑顔で三浦さんが給湯室に来た。
「今企画に行ったら、給湯室におるって聞いたから・・・
って、何かあったん?」
私の苦笑いを見てそう聞くから、
直哉にぶつけた勢いのまま、今日会えなくなった愚痴を三浦さんに言った。
「ふ~ん」
困ったような顔をして
そして頭をなでてくれる。
「今日は誕生日やのにな」
なんだか、近頃の色々なことが重なって
優しくされたら泣きそう。
「じゃぁ、俺と誕生日会でもする?」
三浦さんは私の目を見つめて、そんな提案をした。
今日だって、会えない。
いったい私たちは付き合っている意味があるの?
大きなため息とともに、今さっき直哉の声が聞こえた電話を見つめる。
私が悪いってちゃんと分かってる。
けど。
それでも「ごめんね」って今は言えない。
自分が可哀そうになってみじめになって。
もう1度大きなため息を吐きだした。
「あ、葵ちゃん見いつけた」
そんな時、爽やかな笑顔で三浦さんが給湯室に来た。
「今企画に行ったら、給湯室におるって聞いたから・・・
って、何かあったん?」
私の苦笑いを見てそう聞くから、
直哉にぶつけた勢いのまま、今日会えなくなった愚痴を三浦さんに言った。
「ふ~ん」
困ったような顔をして
そして頭をなでてくれる。
「今日は誕生日やのにな」
なんだか、近頃の色々なことが重なって
優しくされたら泣きそう。
「じゃぁ、俺と誕生日会でもする?」
三浦さんは私の目を見つめて、そんな提案をした。