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恋人宣言
第5章 宣
私も三浦さんをじっと見つめて。
「ううん―――ありがとう。でも直哉は仕事だから。
誕生日を忘れてるとか、浮気してるとか。そんなんだったら三浦さんに誕生日をしてもらうけど。
でも、仕事だから」
そう答えた私をまだ無言で見つめていた。
「納得は・・・まだ出来ないけど」
そう言って、おどけて舌を出したら
三浦さんも笑って、
「そうやな。遠距離の彼氏は仕事やからなぁ。分かったり」
「うん」
そうなんだ。
直哉は私の誕生日を忘れてる訳でもないし
浮気をしている訳でもない。
社会人の恋愛なんだ。
色々私も大人にならないと。
「じゃぁ、これ。俺からな」
そう言ってくれたのはバニラビーンズのチョコだった。
「彼氏以外の男からの誕生日プレゼントは消えるものがええやろ?」
そう言ってニッと笑うと
「今日、最終で神戸に帰ることになってん」
「え?急ですね」
「そぅそぅ。男は急な仕事が入るねん」
「・・・・」
「遠距離の彼によろしく」
そう言って三浦さんは私の前からカッコ良く去って行った。
消えるもの・・・ねぇ。
去年、会社の近くにオープンしたこのお店はまだ行ってない。
神戸の人って、ほんとスイーツに詳しいんだから。
チョコなんて三浦さんらしい。
直哉だったら絶対選ばないな。
そう思ったら、楽しくなって気分も晴れた。
「ううん―――ありがとう。でも直哉は仕事だから。
誕生日を忘れてるとか、浮気してるとか。そんなんだったら三浦さんに誕生日をしてもらうけど。
でも、仕事だから」
そう答えた私をまだ無言で見つめていた。
「納得は・・・まだ出来ないけど」
そう言って、おどけて舌を出したら
三浦さんも笑って、
「そうやな。遠距離の彼氏は仕事やからなぁ。分かったり」
「うん」
そうなんだ。
直哉は私の誕生日を忘れてる訳でもないし
浮気をしている訳でもない。
社会人の恋愛なんだ。
色々私も大人にならないと。
「じゃぁ、これ。俺からな」
そう言ってくれたのはバニラビーンズのチョコだった。
「彼氏以外の男からの誕生日プレゼントは消えるものがええやろ?」
そう言ってニッと笑うと
「今日、最終で神戸に帰ることになってん」
「え?急ですね」
「そぅそぅ。男は急な仕事が入るねん」
「・・・・」
「遠距離の彼によろしく」
そう言って三浦さんは私の前からカッコ良く去って行った。
消えるもの・・・ねぇ。
去年、会社の近くにオープンしたこのお店はまだ行ってない。
神戸の人って、ほんとスイーツに詳しいんだから。
チョコなんて三浦さんらしい。
直哉だったら絶対選ばないな。
そう思ったら、楽しくなって気分も晴れた。