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恋人宣言
第5章 宣
「ん」
そう短い返事をした後、私は満足して後ろの直哉に寄り掛かる。
直哉は両手を私のお腹で交差して
「やっとケリがついた」
と、頭を私の肩に乗せた。
「お疲れ様」
「俺さ、明日出る辞令で広報に異動になる」
「嘘!」
ゆったりした空気を断ち切るような告白に
勢いよく振り向いた私の周りの水がジャバッと波打った。
「ずっと異動願いを出してて、やっと通った」
ずっと?
そんなの知らなかった。
「今回の広報との共同企画が上手く行ったらって条件出されて」
「うん・・・・」
「この前、企画と広報の両部にOKをもらった。
だから、この共同企画は綺麗に終わりにしたかったんだ」
そうなんだ。
「直哉、企画の仕事で満足してると思った」
「ああ、満足だったんだけど」
そう言って濡れた手で、前髪をかきあげた。
その仕草がやけにかっこよくて。
「もう限界」
「何が?」
「お前の遠距離の彼氏役」
「え?」
「お前が俺のだって公表できないの、もう限界」
そう言って後ろから首筋にキスを重ねた。
そう短い返事をした後、私は満足して後ろの直哉に寄り掛かる。
直哉は両手を私のお腹で交差して
「やっとケリがついた」
と、頭を私の肩に乗せた。
「お疲れ様」
「俺さ、明日出る辞令で広報に異動になる」
「嘘!」
ゆったりした空気を断ち切るような告白に
勢いよく振り向いた私の周りの水がジャバッと波打った。
「ずっと異動願いを出してて、やっと通った」
ずっと?
そんなの知らなかった。
「今回の広報との共同企画が上手く行ったらって条件出されて」
「うん・・・・」
「この前、企画と広報の両部にOKをもらった。
だから、この共同企画は綺麗に終わりにしたかったんだ」
そうなんだ。
「直哉、企画の仕事で満足してると思った」
「ああ、満足だったんだけど」
そう言って濡れた手で、前髪をかきあげた。
その仕草がやけにかっこよくて。
「もう限界」
「何が?」
「お前の遠距離の彼氏役」
「え?」
「お前が俺のだって公表できないの、もう限界」
そう言って後ろから首筋にキスを重ねた。