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訳あり探偵事務所『Grayer』
第2章 閉ざされた門

「はぁっ、はぁっ、ハァッ」
疲れた…!!
ノンストップで走り続けた こんなに走ったのは久しぶりで明日は絶対筋肉痛になると悟った…
目の前には大きな門と受付者であろう公務員の人が複数人立っていた
受かったからと言っていきなり警察官になるわけではない 何ヶ月かは寮で勉強をし、どの部に所属できるかもこの研修所で決まる
研修所は国会のように大きく、沢山の研修生が通っているのだ そりゃ警備も厳重にされているわけで……
「おはようございます、面接する学生様でいらっしゃいますか?」
「あ…はい!」
「それでは事前にお渡しした資料と、身分証明書、面接招待状をお願い致します」
受付の人に言われ肩がけのカバンを開ける
第一試験を合格した人に配られる資料だ。
面接を受けるにも、許可が下りた人しか入れないわけで、ちゃんとした証明が必要なのである
「はいっ」
カチャ…ギュッ…ガシャ
「あ、あれ?」
ガサッ……ガチャガチャ
貴重品やポーチ等がカバンの中で擦れ合う
おかしい、今朝、ちゃんと
カバン、の、中に……、入れたはず……、
な、、の、、に、、、、━━━━━

