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訳あり探偵事務所『Grayer』
第2章 閉ざされた門
ない………!


ない、ない、ない、ない



どう探しても 見つからない
出てきたのは財布に入れてた身分証明書だけ

資料と書状が見つからない



「……」



呆れた顔の受付嬢

門の受付の人は5人居るが、それでも列は出来ている、
後ろを見ると数人並んでいるため、一旦列から離れる事にした



「そんな、あんな大事なもの無くすはずが無いのに…」



そういえば、私はこのカバンのボタンを開けた記憶は無い、が


資料を探す時には


開いてた………?


ま、まさか


「あの時に落としたんだ……」



なんで気がつかなかったんだっ!!

しかし倉庫の中は色々な物が散らかっていて、
その上あんな事があった、辺りをしっかり見回していたわけでもない、 倒れた衝撃で落としてしまったんだ

自分が拾っていれば気がついた…

でもカバンを拾ってくれたのは、影野さんだった…
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