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どうか、私を愛してください。
第10章 サヨナラのキス。
「誠二、誠二…!」



「母さん…」



「ずっと、ずっと心配していたのよ!連絡もなくて……」



「母さん……母さんは俺のことが心配じゃないでしょ?心配なのは違う事でしょ?」



「何……言っているの?」



「だからずっとこの家に閉じこもっているんでしょ?」



「何のこと……?」



「母さん、とぼけなくていいよ。」



誠二はテーブルに封筒から出した写真や書類を並べて母親に見せる。



「あなた……これどうしたの?」



「ずっと何で俺だけ邪魔者扱いするんだろうって思っていた。」



「邪魔者扱いなんてしていない!私にとっては大事な息子で――」
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