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どうか、私を愛してください。
第11章 誠一VS誠二
「変わったんだよ!!」
「変わったって…あの時は永一が20歳になったら美緒を――」
「兄さん。」
「え?」
「……兄さんにとってこの10年どうだった?」
「え?……長かったよ、正直。」
「どうせ言っていないんでしょ?俺が迎えに来るってことを――」
10年前のあの日――
朝早く家に戻ると誠二が荷物をまとめて外に立っていた。
『誠二…どうしたんだその荷物。』
『兄さんこそこんな朝早く帰ってきたの?まぁ、普通自分の妻がほかの男に犯されているっていうのに呑気にしてられないか。』
『それは……もう紗英みたいなことがあってはならないから。美緒がこの家で過ごしやすいためにもだ。』
「変わったって…あの時は永一が20歳になったら美緒を――」
「兄さん。」
「え?」
「……兄さんにとってこの10年どうだった?」
「え?……長かったよ、正直。」
「どうせ言っていないんでしょ?俺が迎えに来るってことを――」
10年前のあの日――
朝早く家に戻ると誠二が荷物をまとめて外に立っていた。
『誠二…どうしたんだその荷物。』
『兄さんこそこんな朝早く帰ってきたの?まぁ、普通自分の妻がほかの男に犯されているっていうのに呑気にしてられないか。』
『それは……もう紗英みたいなことがあってはならないから。美緒がこの家で過ごしやすいためにもだ。』