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どうか、私を愛してください。
第15章 幸せが崩壊する音。。。
「自信を持て。お前はお母さんを守れる。」
俺は父親ではない。
そう言い聞かせて掴んできた愛しい手を俺から離した。
まだ9歳、大好きなお母さんの助け声を聞いて平然なわけはない。
そんなのはわかっているけど……
ずっとずっと永一をこれからも守れるわけじゃない。
玄関のドアを閉めて煙草に火をつけようとジッポ開けようとしても
指が動かない。
蓋が……うまく開かない。
「誠二…?」
「兄さん。待っていたよ。」
「どうしてこの家に…?まさか美緒に?」
「俺の部屋を整理しに来たんだよ。」
開かなかったジッポの蓋が開いてキィーンという音が響く。
兄さんが一瞬冷静をかいて口が動くのが見えた。
だけどジッポの音ですぐ冷静さを取り戻している。
俺は父親ではない。
そう言い聞かせて掴んできた愛しい手を俺から離した。
まだ9歳、大好きなお母さんの助け声を聞いて平然なわけはない。
そんなのはわかっているけど……
ずっとずっと永一をこれからも守れるわけじゃない。
玄関のドアを閉めて煙草に火をつけようとジッポ開けようとしても
指が動かない。
蓋が……うまく開かない。
「誠二…?」
「兄さん。待っていたよ。」
「どうしてこの家に…?まさか美緒に?」
「俺の部屋を整理しに来たんだよ。」
開かなかったジッポの蓋が開いてキィーンという音が響く。
兄さんが一瞬冷静をかいて口が動くのが見えた。
だけどジッポの音ですぐ冷静さを取り戻している。