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どうか、私を愛してください。
第20章 誠二さん、どうか私を愛してください。
そういえば仏壇とかもそのままにしていたんだ――
誠一さんが業者に頼むからって言われて何も触っていなかったから
だから今日は何とか生活できる道具もそろっている。



「美緒は……お父さん似なんだね。」



「そうですね。よく言われます。」



仏壇に飾られた家族写真
高校の入学式で父親と母親、そして祖母が写っている。



「お祖母ちゃんも一緒に暮らしていたのか。」



「そうなんです。祖母は長生きしたんです。両親が事故で亡くなった後私が介護を――」



そうだ、この家なら――
車いすだった祖母のために改築したこの家なら
誠二さんだって過ごしやすいはずだ。



「誠二さん、この家に暮らしませんか?」
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