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どうか、私を愛してください。
第20章 誠二さん、どうか私を愛してください。
だけど
実際は10年後そうならなかったかもしれない。
俺でなくても美緒が病気になっていたかもしれない。
紗英のように――
あと10年美緒を遠くから見守っていたら
紗英のようになっていて手遅れになったかもしれない。
先のことは誰にもわからないから……
そう思ったら
俺の背中を押してくれたこの病気が……ほんの少し好きになれた。
きっと10年後だろうが20年後だろうが
俺たちの許されない禁断の恋は
周りの人を傷つけ、お互いも傷つけあう。
恋に落ちた日から
兄さんと美緒が結婚した日から
いや、美緒が産まれたその日から――
こういう運命だったのかもしれない。
実際は10年後そうならなかったかもしれない。
俺でなくても美緒が病気になっていたかもしれない。
紗英のように――
あと10年美緒を遠くから見守っていたら
紗英のようになっていて手遅れになったかもしれない。
先のことは誰にもわからないから……
そう思ったら
俺の背中を押してくれたこの病気が……ほんの少し好きになれた。
きっと10年後だろうが20年後だろうが
俺たちの許されない禁断の恋は
周りの人を傷つけ、お互いも傷つけあう。
恋に落ちた日から
兄さんと美緒が結婚した日から
いや、美緒が産まれたその日から――
こういう運命だったのかもしれない。