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どうか、私を愛してください。
第23章 悲しいプロポーズ
「呼吸器、どうされますか?」




「もちろん、つけます。」



遥人がいてくれれば
生きてさえいてくれればいつか今の辛い状況も笑って過ごせる。
遥人がいない生活なんて私には想像がつかないから――



「遥人……?」



イエスと答えた私の横で首を横に振っている遥人がいた。
そんな遥人を見て医師は私だけ診察室に残るように促してきた。



「二人でキチンとお話しされましたか?」



「……いえ。」



怖くて話せなかった。
遥人がどんどんこれから先弱っていく姿を受け入れられないといけない。
遥人が自分からどんどん遠くへ行ってしまうようで話すのが怖かった。



死と向き合うのが怖かった。
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