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どうか、私を愛してください。
第2章 お願い、縛って……
「キャッ……」



起き上がろうとした体を荒々しくベッドに押し倒されて
上からのっかって体重をかけられているから重くて起き上がれない。



「俺とアンタは同士。この家にとっては捨て駒なんだよ。」



「捨て駒…?」



「跡取りさえできればアンタも捨てられるよ、俺みたいにね。」



「そんなことない……誠一さんはそんなことっ…」



「じゃあ兄さんが俺のことアンタに話したことある?」



「それは……」



確かに交際していた頃も結婚してからも、ご両親も誠一さん自身も一人っ子だって言っていた。
誠二さんのことは一度も話さなかったし、実家にいっても写真にも誠二さんは写ってなかった。
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