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どうか、私を愛してください。
第3章 痛みのあるセックス
誠一さん、私が知っている優しい誠一さんなら抱き上げてベッドに運んでくれるよね?
どうして私を置いていくの…?
お願いだから、置いて行かないで……



「グスッ……グスッ…」



「何で泣くんだよ…」



「だって誠一さんが…キャッ!」



ベッドから落ちた私を拾い上げてくれたのは誠一さんではなく誠二さんだった。



「やだ…もう嫌だっ……」



ベッドに私を置くとき体が密着してまたカラダを重ねるのかと思って萎縮してしまった。
誠二さんは何も言わず、ただ頭に手を置いてポンポンと撫でて
涙をぬぐって黙って部屋から出て行ってしまった。



「うぅぅ…っ……」



誠二さんが本当にどうしようもないぐらい嫌な人だったらよかった。
誠一さんにしてもらいたいことを全部誠二さんがしてくれるなんて……神様はずるい。
快楽を与えてくれる行為も、頭を優しく撫でてくれる手も、涙をぬぐってくれる指も誠一さんだったら――






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