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召喚師の伴侶
第2章 Vol.2:契約
―-んんっ

僅かな痛みと、全身をなんだか温かいものに包まれる心地よさを感じながら、僕は目を覚ました。
ヴァルボルトを直で受けてしまい、そのまま気を失っていたようだ。


電撃のジンジンとした痛みが少しずつ引いていく気がした……って「ディリース!」

ぼやけた視界に赤い瞳の少女の顔が見えた。
キスするかのような制空圏内。

「どう 楽になったかい?」

僕の体は上着を脱がされ、彼女の尻尾によりきつく縛りつけられていた。
ギュウッと肌に鱗が密着する。
こうなると人間の力ではどうにも抵抗できない。

ただ、痛みもない。
何か不思議な力で癒されていく感じだ。

「も、もしかして癒しの力?」

「そうよ。あんた、あたしを庇って電撃で吹っ飛ばされたのよ。このまま目を覚まさなかったらどうしようかと思ったわよ」

―-!?

「そ、そういえばザンデは!?」

周囲を見渡すが、ここは屋内。
あの後のことが一切わからない。

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