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召喚師の伴侶
第3章 Vol.3 モンスター討伐
「あら、何このガキ? コボルトなのにここの職員さんなの?」
ディリはドーラを見るなり、いきなり見下す台詞をする。
非常に複雑だが、戦中のコボルトというのは人間側に服するコボルトもいれば、魔獣軍に属するコボルトもいたため、魔獣軍側であったラミアはコボルトを裏切り者としか見えていない。
さらには獣人であるのに戦後は亜人扱いである。
皮肉もこもっているのだ。
「あ、あんたがレインの使い魔!?」
「そうよ」とディリは呟き、人差し指でドーラの額をちょんっと押すと彼女は「うわっ」声を上げ、その場に尻餅をついてしまった。
「ほ~う。ラミアねぇ」
ザバ先生は顎に手を当て、
「これなら課題は簡単にこなせるな」
僕に振り向く。
「課題……ですか…?」
「うん。使い魔にてモンスターを討伐する課題よ。このラミアちゃんとならすぐに終わりそうね」
すると先生は僕にプリントを渡してきた。
それよりも―-
「先生、ディリは悪魔ではありませんがいいのですか?」
「課題の説明には“使い魔”としか書いてないわ……召喚した悪魔と、なんて書いてないからいいんじゃないの?」
ディリはドーラを見るなり、いきなり見下す台詞をする。
非常に複雑だが、戦中のコボルトというのは人間側に服するコボルトもいれば、魔獣軍に属するコボルトもいたため、魔獣軍側であったラミアはコボルトを裏切り者としか見えていない。
さらには獣人であるのに戦後は亜人扱いである。
皮肉もこもっているのだ。
「あ、あんたがレインの使い魔!?」
「そうよ」とディリは呟き、人差し指でドーラの額をちょんっと押すと彼女は「うわっ」声を上げ、その場に尻餅をついてしまった。
「ほ~う。ラミアねぇ」
ザバ先生は顎に手を当て、
「これなら課題は簡単にこなせるな」
僕に振り向く。
「課題……ですか…?」
「うん。使い魔にてモンスターを討伐する課題よ。このラミアちゃんとならすぐに終わりそうね」
すると先生は僕にプリントを渡してきた。
それよりも―-
「先生、ディリは悪魔ではありませんがいいのですか?」
「課題の説明には“使い魔”としか書いてないわ……召喚した悪魔と、なんて書いてないからいいんじゃないの?」