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召喚師の伴侶
第3章 Vol.3 モンスター討伐
「そりゃあ……村長のご子息様は正義感が強いからだろう」

自警団員の目は泳ぎ、頬をポリポリと掻いている。
怪しいぞ。


「殺しちゃったら?」

そう言うのはオウガの女の子だ。
鋭い眼つきで冷酷な印象がある。

「まぁ殺してもいいが、その時は30レイドだ」
※イヴァリスの通貨単位

「!?」

30レイドとは相当安い……亜人だから足元を見られているのだろう。

「この依頼はご子息様のポケットマネーだからね」

依頼がディープになりそうなので、僕は腕を組んだそのときだった。



「出たぁ!ハーピーが出たぞぉぉ!!」

村人の叫ぶ声が聞こえた。
言葉のとおりだが、このオウガ達より先に探そうとした矢先であったのに。


「オヤジ!」

「よし、いくぞ」

二人は颯爽と声がしたほうへ走り出していく。


「レイン、乗って!」

「うんっ」

僕も負けじとディリの背に跨り走り出した。
ラミアは力もあるから、爪や牙での格闘戦にも長けている。
それに蛇腹はオフロードも滑走できるのだ。

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