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召喚師の伴侶
第3章 Vol.3 モンスター討伐
「悔しいね……」

素直に今の気持ちが出てしまった。
その村長の息子とかいう奴を法で裁きたいのだが……


「あなた…人間なのに優しいのね。それにあの魔法……魔導師様なのね」

赤面する彼女。
なんて、かわいいんだ。

僕だって、彼女なら襲いたくなる。


「僕は……そんなに強くないし、魔導師と呼べるかどうか…」

何でストライバーが唱えられた……否、発動したかはわからない。
無我夢中だったのは確かだが、

「あのオウガは、かつてこの樹海で起きた戦闘で魔獣軍が後一歩までイヴァリスの軍隊を追いつめながら、その追撃を阻止した殿(シンガリ)よ」

「なんだって!?」

聞いたことがある。
僕の父上は神官にて陸軍の中隊長でもあった。

今いるような深い樹海で戦闘になった際に作戦が大失敗し、兵糧攻めに合い敗走した……

その際に殿を務めた亜人達の中にあるオウガがいなければ、全滅しただろうと言っていた気がする。

父上は今でも悔いていた。
動けない兵もそのままに血路を開きながら敗走したと言っていたから。





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