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第3章 Ｖｏｌ.3　モンスター討伐

「まぁ仕方ないか……」

泡を吹き、白目を剥く僕を見てクラリスが呟く。

ちょっと、混濁した意識の中ではあるが、ディリは「男はたくさんの女を犯し、たくさんの女に子を産ませることが本能だ」と理解してくれた。

「レインの心までは渡さないから！」

「うげぇ」

尻尾で強く締め上げられ、呻く。

「あたいだってレインを諦めない！」

破瓜の際にクラリスが大声を上げたことでディリはここを突き止めたらしい。
互いに使い魔同士として、僕に従事してくれることを誓ってくれたが、二人の間に漂う空気はピリピリしていた……





そして、村人達には何も言わず、僕達は学校に戻ろうとした。

だが、何となく気になっていたが、ディリに馬車をクラリスの小屋まで移動してもらい、その場を後にするときであった。

「あっ!?」

なんと待ち伏せていたかのようにオウガの女の子がいたのだ。

もちろん、僕らは戦う気はない。