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第3章 Ｖｏｌ.3　モンスター討伐

「ラミアをつけさせてもらったわ。どうやら怪我は大丈夫なようね」

僕を斬りつけたことで心配して様子を見に来てくれたようだ。

「まだ、クラリスを狙っているなら、今回の依頼は誤解だよ」

彼女は……確か、意識を失う瞬間、『ガーベラ』と呼ばれた気がする。
鋭い刃物のような目で僕を睨む。


「誤解かどうかなんて関係ない！そのハーピーを捕まえなきゃ、こっちはおまんまの食い上げなんだよ！」

すると、彼女は剣を引き抜く。

「大人しく渡すんだ……人間に脅威のあるモンスターは討伐する！それを止めるなら、お前を殺す！これは正しい！それがイヴァリスの法と正義のはずだ」

彼女は本気だ。
でも、こっちは三人。

どう転んでも、僕達に勝てるはずはない。

イヴァリスの法と正義か……。


「どうして、たった数枚のレイドでリスクを負う仕事をする？」

「お前には……泥水を飲んで、木の皮をむしり食ったアタイたちの気持ちがわかるはずないだろうがっ!!」

彼女は剣を振りかぶった。