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召喚師の伴侶
第4章 Vol.4
ディリには悪けど、留守番を頼み。
クラリスの脚に掴まれ、一気に空を飛び、大学の近くにある港町をそのまま越えて、次の港町ヘルダーへとやってきた。
クラリスはその飛行能力を生かし、数回だが手紙を送る仕事をしたことがあるらしい。
元竜騎士の用心棒。
ヘルダーでその話をするとすぐに元竜騎士の屋敷を教えてもらえることとなった。
「廃墟ではないよな?」
屋敷は貴族の邸宅だが、手入れはされていなかった。
魔道大学を名乗り、執事と思われる初老の男性に案内され、元竜騎士と面会することができることになった。
ダイニングルームで元竜騎士を待つこと数分……
不衛生に髪と髭が伸びた男性がコーヒーカップを片手に現れた。
フロックコートを着ているが、痛んでいる。
「国の金でキャンパスライフを満喫するボンボンが俺に何の用だ?」
男はズカッと椅子に腰をかける。
僕は挨拶し、クラリスを紹介した後、
「今、ドラゴンを使い魔契約する研究調査……という課題をしています。竜騎士はドラゴンと心話で会話をすることがありますし、飛竜は竜騎士に絶対に逆らいません」
「おいおい、ワイバーンはドラゴンじゃねぇぜ」
僕の話をさえぎり、男は口を開いた。
クラリスの脚に掴まれ、一気に空を飛び、大学の近くにある港町をそのまま越えて、次の港町ヘルダーへとやってきた。
クラリスはその飛行能力を生かし、数回だが手紙を送る仕事をしたことがあるらしい。
元竜騎士の用心棒。
ヘルダーでその話をするとすぐに元竜騎士の屋敷を教えてもらえることとなった。
「廃墟ではないよな?」
屋敷は貴族の邸宅だが、手入れはされていなかった。
魔道大学を名乗り、執事と思われる初老の男性に案内され、元竜騎士と面会することができることになった。
ダイニングルームで元竜騎士を待つこと数分……
不衛生に髪と髭が伸びた男性がコーヒーカップを片手に現れた。
フロックコートを着ているが、痛んでいる。
「国の金でキャンパスライフを満喫するボンボンが俺に何の用だ?」
男はズカッと椅子に腰をかける。
僕は挨拶し、クラリスを紹介した後、
「今、ドラゴンを使い魔契約する研究調査……という課題をしています。竜騎士はドラゴンと心話で会話をすることがありますし、飛竜は竜騎士に絶対に逆らいません」
「おいおい、ワイバーンはドラゴンじゃねぇぜ」
僕の話をさえぎり、男は口を開いた。