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第4章 Ｖｏｌ.4

「いいえ、厳密にはワイバーンはドラゴンの系譜です。世間がドラゴンとワイバーンの戦闘的グレードの差を比較し、ドラゴンではないことが浸透しているだけなのです」

「ほう……いい答えだ。
なら、教えてやる。いいか、竜騎士と飛竜は一心同体だ。飛竜が死ねば、竜騎士は落ちて死ぬ。互いの信頼関係があって始めて心話も可能となるんだ。
魔道大学生なら魔竜山の反乱を知っているな？」

魔竜山の反乱。
それは、魔獣戦争中に一部の竜騎士達が反乱した事件だ。

魔獣軍に寝返り、魔竜王ニーズヘッグを取り込もうとした。


「なぜ、アグレッサー(裏切った竜騎士集団が名乗った集団名)がイヴァリスを敵に回したか……それは、海龍リヴァイアサンが現れ、イヴァリス海軍が壊滅状態にあった時に聖騎士団を通して海軍の竜騎士団にある命令が出た……なんだかわかるか？」

僕は「わかりません」と言い、首を振る。


「特攻だ」