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召喚師の伴侶
第4章 Vol.4
「特攻……?」

それを聞いてクラリスは首を傾げるが―-


僕はただ息を飲む。


「飛竜に爆弾を噛ませ、全竜騎士はリヴァイアサンに突っ込めと命令が出たのさ。だから、俺は死ぬ覚悟で準備し艦上にて待機していた。断れば、神の意思に反する者として神の名の下、粛清されるからな。

アグレッサーはもともと竜騎士教導団。竜騎士育成の教官の集まりだ。聖騎士に近い扱いを受け、聖剣の帯剣も許されていた。
命を命とも思わないイヴァリス聖騎士団に反旗を翻した理由は、傷病で動けないワイバーンにまで爆弾を咥えさせ飛ばそうとしたことにもある。アテネステレス神がそんなことを言うはずはないとな」

彼はそこでコーヒーを口に含むと、さらに続けた。

「魔竜王ニーズヘッグはドラゴンとして最高峰の強さだが、もちろん神の使徒と言われるリヴァイアサンと比べれば、猫と虎。それでも人間の意思で協力してくれるようなドラゴンじゃない。しかしながら、なんで魔竜王がアグレッサーを率いた竜騎士ベイクに協力したか?」

「……信頼…ですか?」


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