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第4章 Ｖｏｌ.4

「そうだ。お前と隣のハーピーのように。
ドラゴンの世界、人間の世界、モンスターの世界……イヴァリスには数多くの種族が存在し、殺しあわなければ、大地が乾き、病原菌が舞うようにアテネステレスが作っていると言ってもいい。ドラゴンの世界を守る条件で魔竜王はアグレッサーに協力したんだろうな。

結局はご存知のとおり、討伐隊にジェームズとフラーマがいたんでは魔竜王といえど、抗えなかったがな」

ジェームズは大陸最強の剣騎士、ハーフエルフで剣聖とまで呼ばれる聖騎士団副団長、実際は彼が聖騎士団を率いて戦場で戦う。
そして、フラーマは王の側近にて大賢者と呼ばれる宮廷魔術師……。

「命をかけて……使い魔を守れる術者ならドラゴンと主従関係…否、信頼関係を築き、ドラゴンは伴に戦ってくれるだろう。そこが竜騎士と竜使いの違いだ。
お前もどういった経緯かは知らないが、ハーピーが人間を掴んで飛ぶなんて聞いたことがない」


僕達は彼の話を聞き、メモを取ってその場を後にした。




「確かにあたいだって、レインが命を張って守ってくれたからこうして着いてきている」

帰りにポツンとクラリスが言ってくれた。