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召喚師の伴侶
第2章 Vol.2:契約
校舎を飛び出し、僕は落ち込んだときに訪れるリバーサイドの丘にやってきた。
その名のとおり、川の隣にある丘だ。
勢いで飛び出してしまったが、2学期の単位はすべて取っている。
進級試験は3学期でも受けることはできるが…っと言っても、3学期の授業は使い魔との接し方とかがメインだろう。
「ふわぁああ…」
暗澹たるため息をついたときだった。
「ため息なんてついてどうしたんだい?」
背後から声をかけられる。
年季の入った言い方だが、若い女性の声だ。
振り返ると、そこにはひとりの少女が立っていた。
でも、立っているという表現が正解かどうかはわからない。
なぜなら、彼女の下半身は蛇。
ラミアという雌のみ存在するモンスターなのだ。
蛇腹を這わせて僕の肩に手を置く。
実は彼女はこの丘の近くで暮らしているため、僕は何度となく彼女と出会い、色々世間話をしたことがある。
モンスターは人間の敵であるが、戦後は人間の脅威にならないモンスターとの交戦は必要ではない。
さらさらと風に揺れる彼女の髪から柑橘系の匂いが香る……
その名のとおり、川の隣にある丘だ。
勢いで飛び出してしまったが、2学期の単位はすべて取っている。
進級試験は3学期でも受けることはできるが…っと言っても、3学期の授業は使い魔との接し方とかがメインだろう。
「ふわぁああ…」
暗澹たるため息をついたときだった。
「ため息なんてついてどうしたんだい?」
背後から声をかけられる。
年季の入った言い方だが、若い女性の声だ。
振り返ると、そこにはひとりの少女が立っていた。
でも、立っているという表現が正解かどうかはわからない。
なぜなら、彼女の下半身は蛇。
ラミアという雌のみ存在するモンスターなのだ。
蛇腹を這わせて僕の肩に手を置く。
実は彼女はこの丘の近くで暮らしているため、僕は何度となく彼女と出会い、色々世間話をしたことがある。
モンスターは人間の敵であるが、戦後は人間の脅威にならないモンスターとの交戦は必要ではない。
さらさらと風に揺れる彼女の髪から柑橘系の匂いが香る……