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召喚師の伴侶
第2章 Vol.2:契約
「ふわぁああぁぁ」
なんて癒し系なんだ。
彼女の名はディリース。
何でも相談に乗ってくれる姉御肌の友達だ。
「ちょっと!あんたは将来、軍の士官が約束されているエリートなんだろ?
普段からシャキッとしたらどうなんだい。弱小とかバカにしてる天津帝国にだって戦争に負けちまうよ」
「わあぁぁ」
強引に揺さぶられる。
僕に対する彼女の言い分もわかる。
魔道大学校はイヴァリス陸軍が運営する士官学校でもある。
卒業後は陸軍の魔術師団に配属される。
各学部の主席のみ賢者課程…いわゆる大学院にもいけるのだ。
学生であるが学生手当てが支給されるので、入試は正確には陸軍の幹部候補生採用試験と思ってもらってもいい。
まぁ僕の場合は推薦入学という裏工作であるが……
そして、我がイヴァリス神聖王国は北東の大国ロージア連邦に宣戦布告され、極東のかつては同盟国であった天津帝国とも同盟を解除し緊迫した状況なのだ。
今思えば、内乱であった魔獣戦争の火種が未だに燻る状況下で休む間もなく、諸外国と睨み合っているのだ。
なんて癒し系なんだ。
彼女の名はディリース。
何でも相談に乗ってくれる姉御肌の友達だ。
「ちょっと!あんたは将来、軍の士官が約束されているエリートなんだろ?
普段からシャキッとしたらどうなんだい。弱小とかバカにしてる天津帝国にだって戦争に負けちまうよ」
「わあぁぁ」
強引に揺さぶられる。
僕に対する彼女の言い分もわかる。
魔道大学校はイヴァリス陸軍が運営する士官学校でもある。
卒業後は陸軍の魔術師団に配属される。
各学部の主席のみ賢者課程…いわゆる大学院にもいけるのだ。
学生であるが学生手当てが支給されるので、入試は正確には陸軍の幹部候補生採用試験と思ってもらってもいい。
まぁ僕の場合は推薦入学という裏工作であるが……
そして、我がイヴァリス神聖王国は北東の大国ロージア連邦に宣戦布告され、極東のかつては同盟国であった天津帝国とも同盟を解除し緊迫した状況なのだ。
今思えば、内乱であった魔獣戦争の火種が未だに燻る状況下で休む間もなく、諸外国と睨み合っているのだ。