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縄と蝋燭 ~法恵の不貞~
第4章 ■直電で話す①
時計を見る、15:40分を針がさしている・・・

ドキドキ感が止まらない。

冷蔵庫からオレンジジュースを取り出し、コップに注ぎ立ったまま一気に飲み干す。

落ち着きたいのだ

何を話そう、何を聞こう。

自分はどうしたいの?と心の中で自問する。

もう電話掛けなければいい、そうしたらこの落ち着かない気持ちが終わる。
興味はあるのに逃げ出そうとしている自身に嫌気がさす。

また椅子に腰かけ、携帯電話をとり、壁の時計を見る。
15時55分を針がさしている。

あと5分

心臓の鼓動がいっそう激しくなっている。

また時計を見る
16時

外出したばかりかもしれない
あと5分待とう

部屋の中を、うろうろ、意味もなく窓から外を見てみる
外の景色は見ているが、何も入ってこない。
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