作者ページ

シロンペロンむさしさんの日記

たまには真面目に怒る日もあるのです、うがー!
[作成日] 2015-09-04 01:04:21
 
 10万円を持っている奴隷階級の男がいる。彼はその内5万円を寄付した。100万円持った裕福層の男は、そんな彼を嘲笑して10万円を寄付した。

 5万円と10万円、金額にすれば二倍である。ならば偉いのは10万円を寄付した男だろうか?

 否、奴隷の男は財産の半分を差し出したのだ。裕福な男は、財産の十分の一しか出していない。半身を切り捨ててまで献身する事と、余剰を分けるのとではどちらが偉いのだろうか?



 ……と、まあ、そんな事を問いたくなる事があったんですよ。そういえばパターンは全然違いますが、確か聖書にこんな話があった気がします。キリスト教は詳しくないので、うろ覚えですが。

 人の愛情を数字でしか測れない人間ってなんなんですか。その背景にある善意が見えないんですか。こんな時にはひねくれて、思い切り叫びたくなります。「向上心のない者は馬鹿だ!」自分の価値観が正しいと思い込み、他者を理解する心を失った時点で、人は死んじまったも同然ですよ。

 数字は、物事を測るのに便利です。ですが、それで全てを解明出来る訳ではありません。便利だからと表面だけを数えていたら、裏に隠れたものを見つけ出せなくなるのではないでしょうか。

 人の善意に対し「なんでこれしか出せないんだ、お前に愛情はない」なんて反応されたら、あった愛情も爆発霧散するってもんですよ。

 あ、ちなみに私が誰かからお金をむしり取られたという話ではないのでご安心ください。あくまでお金ってのはたとえ話です。

 余談ですが、冒頭のたとえ話。

「奴隷の男が寄付した5万円で、5人の命が救われた。裕福な男が寄付した10万円では、二倍である10人の命が救われた。」

 と、オチをつければまたまた皮肉な数字になるのが憎い話。正義ってなんでしょうね? むさしには、まだ答えは見えません。
 

日記へのコメント

>マーチンさま

初めまして、日記にコメありがとうございます。

正義や主張が反目を呼ぶ、ならば誰も主張をしてはならない……なんて言う訳にもいかないから、厄介ですね。生きていれば必ず主張はしますし、人生、前へ進むには心を支える地面がなければ歩けません。

またそれがなければ、人が生きる意味もないでしょう。人が生きるって事は、何かとぶつかり合う事、なのかもしれません。

そこでぶつかり合い、すり合わせて妥協点を見つけられればいいのですが、なかなか妥協点って見つかりませんよね。いつまでも喧嘩している人の方が多いかもしれません。

その妥協点を考える事も、また人生なのかもしれませんね。
[投稿者]シロンペロンむさしさん [投稿日]2015-09-04 23:29:01
>kuronaさま

初めまして、日記にコメありがとうございます。

寄付のお祭り……日本でも夏休みにはそんな企画やってますし、どこの国でもあるんでしょうね、何か付加価値を求める人。そしてそれに乗っかる人、なんとなくモヤモヤする人、興味のない人、そんな人達も同じく存在するのでしょう。

そういえば前に「アイスバケツチャレンジ」って流行りましたが、あの時水を被ってはしゃいでいた人達に今、「あれはどうして寄付or水被りだったか覚えてる?」って聞いてみたいものです。

覚えていてくれている人がたくさんいれば、それだけ成功したって証なんですが。なんとなくそんな事を思い出しちゃいました。
[投稿者]シロンペロンむさしさん [投稿日]2015-09-04 23:18:48
>山粧 悠さま

こんばんは。このお話、見えない背景が色々あって、甲乙は本当に付けがたいですよね。寄付したせいで奴隷は死んだ、とかならないとも言えないし。

最後には、正しいと思うことを選択するには、表面だけを考えず、自分の目や耳で考察し、見極める、という事が必要なのだと思います。

そうして得た答えは、多分必ず何かを切り捨てます。けれどそれはきちんと考察して出した結論だから、その人の身になるとも思います。考えて出した答えだからこそ、説得力も出てきますし。そうやって、人は強く、輝きを増すのだと思います。
[投稿者]シロンペロンむさしさん [投稿日]2015-09-04 23:10:30
>赤名トマトさま

こんばんは。因果応報、私もこれはあると思います。

小狡いやり方で得をする人って、すぐではなくとも、いつかは必ず報いを受けますよね。それこそ自分のした事を忘れた数十年後、来世でだってあるかもしれません。

さらに怖いのは、その報いが自分ではなく自分の周りに降りかかってしまう事。親の因果が子に報い……なんてことわざがありますし、古くから伝わる教訓って馬鹿に出来ないですよね。

たとえ愚直と言われようと、お天道様に顔向け出来ないような事はしない。そう真っ直ぐ言える強さ、そして冷静さを備えたいものです。
[投稿者]シロンペロンむさしさん [投稿日]2015-09-04 23:01:11
>薔薇姫さま

初めまして、日記へコメありがとうございます。

正義って言葉は、振り心地がとても良い故に厄介ですね。他人と自分は違う。平時はそれを理解しているつもりでも、正義なんだと思った瞬間に、世界中が味方してくれるに違いないと思ってしまう。そしてそれがなにかしらの大義名分を持っていれば、誰かは賛同してくれるから、さらに鼻が高くなってしまう。

心に留めておく、シンプルな答えでありながら、それがとても難しい。けれどやはり、心掛けていきたいですね。
[投稿者]シロンペロンむさしさん [投稿日]2015-09-04 22:53:21
むさしさん、はじめまして。
サンデルの白熱教室を思い出しました。

阪神大震災のとき、被災者のために暴力団が炊き出しをやった。
これに米国の記者が驚いたそうです。
マフィアやアウトローはこういうとき略奪するものだろうと。
記者の思う『ならず者の正義』の定義がそれだったんですね。

かと思えば、建設資材を法外な高値で売りつける堅気の業者もいて、しっかり儲けて家族を養った。

クジラを獲って生計を立てる漁師は、牛や豚をさんざん食ってきた人に非難されたくないかもしれません。
置かれた環境にそれぞれ正義があるとすれば、人の主張とともに正義が屹立した瞬間から反目が生まれる気がします。
厄介な話ですね。
[投稿者]マーチンさん [投稿日]2015-09-04 12:06:18
四川大地震かなにかのとき、中国で寄付ブームが起きた話を思い出しました。
TV局が各界の名士を集めて、こしらえたステージの上で次々と寄付表明を生中継。金持ちたちが競ってン百万元、ン千万元という巨額を口にして、その度に観衆からどよめきの声と盛大な拍手が上がるという……。

誰それはいくら出したというのを新聞もこぞって書き立て……。

番組は徹頭徹尾それに終始し、話題にもなり寄付金も集まり大成功だったらしいですが、盛り上がる舞台上に、紛れ込んでいた季節労働者がフラフラと上がり、なけなしの50元を募金箱に入れる、なんて仕込みがあれば完璧だったのかも。

なんてことを、日記を読んで思ってしまいました。
[投稿者]黒名ユウさん [投稿日]2015-09-04 11:42:45
むさしさん、おはようございます(*^^*)
文字数のせいで書ききれないですが、奴隷は自分を大事にしてるんですかね? 嘲笑は、心からの偽り無い嘲笑だったんでしょうか。
どちらも寄附してる以上、そこに甲乙はつけられないと思いたい。
善や悪は、常に他人が決める『要らないものさし』だと感じる派です。
答えを出したら、何かを切り捨てることになりそうで、悩ましい話です(;_;)
[投稿者]山粧 悠さん [投稿日]2015-09-04 08:40:46
昔、人間の在り方を書いた本を読んだ事があります。
人間はみんな公平に生まれるそうです。
因果応報の元で。

よく、美人で頭が良く、スタイルも良く、お金持ち。
羨ましい女が居たとします。

それは前世で沢山の徳を積んだから、
現世でその徳分で恵まれた人生を歩む。

でも、それに甘えて傲慢になれば、
また人は生まれ変わる時、
それに似合った人生を与えられる。

人を助けた人の徳分は尊いそうですよ。
それは天に積まれるそうです。
金持ちの寄付と奴隷の寄付は、
神様から見たら、どっちが尊いか?
じゃないでしょうか。

私から見ても奴隷の寄付の方が尊い。
お天道様はいつも見ている。

[投稿者]天音さん [投稿日]2015-09-04 08:08:42
正義とは何かと問われれば、強引に議論を決定したり、何かしら行動する事については万能、完全な根拠となるとは限らないのではないか。
肝心なのは何を正義とするか。
定められたルールに沿った事が正義か正義じゃないかという議論は大概衝突したりはしませんが、とれが例えば常識や道理ならば話が変わってきます。
各々によって根本的に考えが異なる事が当たり前であり、そこで正義が衝突してしまうことがあります。
正義という文字から絶対的な『善』であると考えて、過剰な正義感が暴走してしまうと厄介です。
よって薔薇が思う正義とは決して振りかざすモノではなく心に留めておく程度でいいのかと。
正と義については難しい議論ですね
[投稿者]さん [投稿日]2015-09-04 07:18:16
前へ | 次へ

ユーザーメニュー

無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ