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こんにちは。

　この物語りの重要な立役者である政子が亡くなりました。
　ここで、一言お断りしておきます。
　歴史にお詳しい方ならば、政子の没年について、作品内の表記と史実に
　疑問を持たれることもあるかと思います。
　これについては、また、あとがきで触れます。

　さて、初代頼朝の妻である政子の死によって、一つの時代が終わりました。
　入れ替わるように、千種が妊娠し、幕府は歓びに包まれ、
　新たな時代の到来の予感に湧きます。
　しかし、肝心の千種の体調がはかばかしくありません。
　現実に考えても、当時の千種の年齢は今と異なり
　超高齢出産になります。
　現代とは医療の発達も常識も違う時代です。

　千種を心から愛する頼経は彼女の不調の原因は
　妻を身ごもらせた自分にあると考えて、居ても立ってもいられないようです。


　
　
　

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