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こんにちは。

　今日の場面はお白州ですね。

　昨日は水戸黄門に似ていると言いましたが、
　つまりは水戸黄門と遠山の金さんが合体している？

　お白州で罪人が
―私には身に覚えがございません。

　と、あくまでも罪を認めない。
　そこで、お奉行様が
―生憎と、お前の悪事を目にした証人がいるんだよ。
―え、そのような者がいるのですか？

　しらばくれる罪人に金さんが最後の決めぜりふ。

パッと片肌脱いだその素肌に咲くは鮮やかな遠山吹雪。

―遊び人の金さんをお前も憶えてるだろう？　いくら白を切っても、
この桜吹雪がちゃんと見てるよ。

青ざめる罪人。

　、、、てな具合なので、確かに韓国のこのアメンオサものの裁きのシーンとは
　似ていると思います。

　ところで、このアメンオサですが、正体を明かすのもタイミングが大切だった
　ようで、早すぎたり遅すぎたりした場合、
　本物だと信じて貰えず、偽オサだと疑われて裁くどころか
　逆に殺されたという事件も朝鮮王朝時代にも起こったようです。
　つまりは、それほど偽のアメンオサを騙る者がいたということですね。

　このアメンオサを最も重用したのは
　あのイ・サン（正祖）の祖父英祖（ヨンジョ）王であり、
　今も名アメンオサとして数々の事件を解決した実在の隠密として
　名を残すパク・ムンス【朴文秀】は、このヨンジョの信頼の厚いアメンオサ
　だったといいます。
　融通のきかない人として有名で、せっかく戻ってきて出世しても
　官僚同士でケンカして、また左遷。
　出世と左遷を繰り返し、生涯をアメンオサとして
　朝鮮全土をまわって終わったということです。

　いずれにしても、隠密は生命がけの任務であったということなのですね。　

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